監査手続きとは、監査証拠を入手する際に実施する手続きを言います。
予備調査段階、本調査段階両方で実施されます。
監査手続きには様々な手法があります。
予備調査時に実施される手法
予備調査は調査計画の初期段階で実施され、「監査計画の立案」のあと、「本調査」の前に実施されます。
資料収集
組織図、業務フロー、過去の監査報告書など、関連する文書を収集・分析します。
インタビュー法(ヒアリング)
関係者への聞き取りを行い、業務の実態や懸念事項を把握します。
チェックリスト法
事前に作成した質問項目に基づき、監査対象の状況を確認します。
具体例として「非監査部署のシステムコントロールをチェックリストにまとめ、非監査部門に回答してもらう」といった使われ方をするケースもある。
本調査時に実施される手法
本調査は予備調査の後、評価の前に実施されます。
ドキュメントレビュー法
手順書やログファイルなどの文書を精査し、実際の運用と規定が一致しているかを確認します。
ウォークスルー法
業務プロセスを実際に追跡し、各ステップが適切に実行されているかを検証します。
現地調査法
現場に赴き、設備やシステムの実際の稼働状況を観察します。
突合・照合法
関連する複数の資料を突き合わせ、一貫性や正確性を確認します。
コメントを残す