システムには構成する装置の配置方法で3種類の繋ぎ方があります。直列システム、並列システム、多重化システムです。
直列システム
直列に装置を配置したものを直列システムと呼びます。直列システムの稼働率は次の式で求めることができます。
直列システムの稼働率 = 装置Aの稼働率 x 装置Bの稼働率
以下の例を計算してみましょう。

0.42 = 0.7 x 0.6
この直列システムの稼働率は0.42となりました。A、Bどちらかの装置が壊れたらシステムが止まってしまうという状況ですね。
並列システム
並列に装置を配置したものを並列システムと呼びます。並列システムの稼働率は次の式で求めることができます。
並列システムの稼働率 = 1ー(1ー装置Aの稼働率)x(1ー装置Bの稼働率)
以下の例を計算してみましょう。

0.98 = 1ー(1ー0.8)x(1ー0.9)
この並列システムの稼働率は0.98ということになりました。並列システムではA、Bどちらかのシステムが稼働していればシステムが稼働する形になり、お互いを補完し合えるイメージです。
多重化システム
複数の装置、複数のシステムを部品として組み合わせて作成する大きなシステムを多重化システムと呼びます。
計算式は個々のシステムでの稼働率を出し、それらを合わせて計算します。以下の例を実際に計算してみましょう。

0.4116(多重化システム全体の稼働率) = 0.98(並列部分) x 0.42(直列部分)
試験によく出る項目
・直列システムの稼働率=装置Aの稼働率x装置Bの稼働率
・並列システムの稼働率=1ー(1ー装置Aの稼働率)x(1ー装置Bの稼働率)
・多重化システムの稼働率=各システムの稼働率を計算し、全体の稼働率を計算する。
コメントを残す