実は皆さん普段からケタの重みを使っています。
ケタを数える時、イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マンと数えていますよね。
あれ実は「10進数のケタの重み」です。
より数学的に定義すると
n進数でケタが上がる時の値(10進数で表された値)のことです。
2進数で考えてみましょう。2進数で1から8まで(10進数での値)を表現すると次のようになります。
1, 10, 11, 100, 101, 110, 111, 1000
ここで桁が上がるタイミングだけ抜き出してみます。
2進数で桁が上がる数値 |1, 10, 100, 1000
10進数で↑を表した数値 |1, 2, 4, 8
2進数で桁が上がるタイミングの数値だけ書き出して
10進数で書き直したものが2進数が持つ書く桁の重みと呼ばれるものになります。
つまり
2進数の重みは
1, 2, 4, 8
10進数の重みは
1, 10, 100, 1000
8進数の重みは
1, 8, 64, 512
16進数の重みは
1, 16, 256, 4096
となります。
重みを導き出す
重みを出す方程式は以下のようになります。
例えば2進数の重み(桁ごと)を出すには以下のように計算します。
(5^3は5の3乗という意味で5x5x5=25のことです。またこの時の3は指数と呼ばれます。)
2^0 = 1(n(基数)の桁-1乗 = 1桁目の重み)
2^1 = 2 (n(基数)の桁-2乗 = 2桁目の重み)
2^2 = 4 (n(基数)の桁-3乗 = 3桁目の重み)
このやり方は基数が変わって8進数や10進数になっても変わりません。
![](https://www.xn--4grr4jzer0z13b8ydc6hw8c14slx0cfdtdwftp3d.website/wp-content/uploads/2023/05/基数の重み-1024x421.png)
よく使う重み表
基数 | n^3四桁 | n^2三桁 | n^1二桁 | n^0一桁 | 小数点 | n^-1一桁 | n^-2二桁 | n^-3三桁 |
2 | 8 | 4 | 2 | 1 | 0.5 | 0.25 | 0.125 | |
8 | 512 | 64 | 8 | 1 | 0.125 | 0.015625 | 0.001953125 | |
10 | 1000 | 100 | 10 | 1 | 0.1 | 0.01 | 0.001 | |
16 | 4096 | 256 | 16 | 1 | 0.0625 | 0.00390625 | 0.000244140625 |
注意点
基数変換の時に重みを使う場面があります。
その際、2進数の重みを2,4,8と1を飛ばしてしまう勘違いがたまにあります。
重みは1から始まる
このことを何か覚えやすいイメージなどに変えて
自分なりに記憶しておくと良いでしょう。
私はイチローが重すぎるダンベルを持っているイメージを記憶として使っています。
指数について
指数の計算で少し特徴的なものも最後に挙げておきます。
例えば2^0、16^0、200^0これらは全て1を表します。
また指数がマイナスの値になることもあります。その際は以下のように計算します。
コメントを残す